ダークソウル　リマスター　世界的に高い評価を受け、ダークソウル系というジャンルを確立

200字概略　高く評価されダークソウル系というジャンルを産んだ
近年稀にみるシビアなシステム　ふざけろ
心を折りに来るダンジョン　つらい
プレイヤーをも悪の道に引き込むオンライン　みんな死ね
マゾい。それでも、死ぬほど面白くてやめられない

200字概略　高く評価されダークソウル系というジャンルを産んだ

「ダークソウル系」なる一つのジャンルを産んだ名作。洗練されたシビアなアクションと重厚なダークファンタジーの世界観、ユニークなオンラインシステムで世界的に高い評価を受けたオープンワールドアクションだ。

「人間性を捧げよ」というキャッチコピーは秀逸だ。救いの無い世界、殺意と悪意に満ちた難易度、同じプレイヤーがダンジョン内で敵として襲い来るオンライン、このゲームで人間性を失うのはゲーム内のキャラクターではない。

近年稀にみるシビアなシステム　ふざけろ

ダークソウルシリーズはシビアなゲームデザインで知られる。難易度を下げればライト層でもクリアできる様なゲームではなく、戦い方、生き残り方を知っている真のゲーマーだけが物を言える世界である。ブレスオブザワイルドで慣らしたスイッチユーザーも挑戦してみると良い。自分は強い勇者のつもりだろう？すぐに手前の死体で山を築くことになる。

まずはHPがキツイ。回復アイテムは初期で5個しか持てず、チェックポイント以外で補充手段は無い。道中の雑魚はほぼノーダメージで乗り切るくらいでないとボス戦のクリアは難しい。

そしてスタミナやMPもきつい。スタミナは回避、防御だけでなく攻撃でも消耗するシステムであり（リアル的に考えると普通だが）、何も考えずに攻撃連打しているとあっという間に敵の前でノーガードで息切れする事になる。

魔法も万能ではない。MP制ではなく使用回数（残弾みたいな感じ）が決まっており、回復アイテム同様チェックポイント以外では回復しない。雑魚に無駄撃ちしたり、回避やガードされて消耗すれば魔術師もタダのヒョロガリになり下がる。

しまいにはお金も厳しい。リアルなお金ではなく敵を倒すとソウル（文字通りの魂的なモノ）を奪う事ができ、これがお金となるのだが、、、死ぬと全部落とす。ええ、全部です。一応死んだ場所に残留思念の様にソウルが残っているので、そこに戻れば回収できるがもう一度死ねば消滅する。はい、全財産消滅です。流石に長期間稼ぎ続けないと買えない様なアイテムが有るわけではなく（悪魔やヤバイものに支配された世界なので、そんなに高度な経済はない）大量に貯め込む必要は余り無い。しかし武器の修理にもソウルが必要であり、ダンジョンで惨敗した暁には武器鎧は損傷した上全財産を失う…なんて事もある

心を折りに来るダンジョン　つらい

ダークソウルシリーズのもう一つの特徴はダークで容赦の無い世界だ。ダンジョンは暗くて長く…敵は不意討ちやトラップで容赦無く殺しにくる。考えた奴マジ性格悪い。

もう入り口に立っただけで心折れそうなダンジョンも多い。淀んだ空の下の生きる者の気配無き街…汚染された沼が広がる地下洞窟…。そこをうろつく人間性を失い狂った亡者たち、不気味な異形の怪物…。まあ多少は壮麗なお城とかもあるが、基本的に明るい気持ちになる風景は無い。

そして敵が殺意に溢れている。先述の通り回復手段が限られているというのに、雑魚敵達は狭い所で集団で襲ってきたり、物陰からの不意討ちしてきたり（ゲームによくあるバレバレの偽装ではない、初見ではまず引っ掛かるレベルのガチ闇討ち）と心休まる時は無い。

プレイヤーをも悪の道に引き込むオンライン　みんな死ね

ダークソウルシリーズは特徴的なオンラインプレイシステムでも世界的な評価を受けた。ダンジョン攻略の際に他のプレイヤーを助っ人として呼べる。これはいい、助け合いは美しい。しかし。。。

「ダンジョンでは時として他プレイヤーが敵として侵入し、プレイヤーを殺しに来る」

ただでさえ鬼畜な難易度でこれである。助っ人は2人（スイッチ版では一定条件でもう1人）に対して侵入側は1人（助っ人が3人の場合のみ2人）なので数的には攻略者側有利である。しかしそこは侵入側はダークサイド。。。例えば強敵と戦闘中の所を後ろから襲ったりとかねえ。。。ククク。。。

一応、助っ人を呼べない代わりに侵入者も来ない状態で攻略することも可能なので、じっくりソロで行きたい時はソロでも攻略可能ではある。上級者に狩られ続けて何もできない様なことはないのでそこはご安心を(笑)

しかしこのオンラインがダークソウル最大のドハマり要素だ。最初は恐怖に震えながら進む自分を助けてくれる助っ人に心から救われ、経験を積み自信と実力を手にしたあなたは助っ人として初心者を助けて仲間と冒険する喜びを感じ。。。そしてふとした興味や気の迷いで堕ちるのだ、ダークサイドに。。。

まあ、先述の通り数的不利なので慣れないと中々勝てない。正義の冒険者達に虫けらのように殺されまくる事だろう（経験談）。しかし作戦を練り上げスキを突き、正義マン共を全員血の海に沈めた時、あなたは湧き上がる強烈な悪の快感に酔いしれるのだ。。。一度経験するとやめられない。。。

マゾい。それでも、死ぬほど面白くてやめられない

ここまで見てきた通り、つらいわこわいわ性格歪むわで優しさの欠片も無いゲームである。しかしその敷居の高さにも関わらずこのゲームは世界的な評価を獲得し、PS3時代を代表する日本ゲームとなり、類似作品が多数出てきた事で「ダークソウル系」と呼ばれるジャンルを確立するに至ったのである。

面白いのだ。ダンジョンを攻略して得られる達成感、敵味方でプレイヤーが交錯するスリル、敷居は高いが洗練されたアクションシステム。万人受けはしなくとも、最高級の実力派タイトルである。ゲーマーとしての腕を試したい任天堂スイッチユーザーのあなた、是非このDarkSoulの世界に足を踏み入れよう。そして死ね（侵入）。